イラク議会は27日、同性愛の関係を持った者を最長で15年の禁錮刑とする法案を可決した。イスラム教徒が国民の大多数を占めるイラクで、同性愛はタブー視されてきたが、これまで明示的に同性愛を罰する法律はなかった。米国や国際人権団体からは非難の声が出ている。
法案は売春禁止法の改正の形をとり、当初は同性愛に関する行為への罰則として死刑を含んでいたが、欧米諸国からの強い反発を受けて修正された。同性愛の関係を持った者には禁錮10年から15年、同性愛を助長した者には7年以上の禁錮などの罰則が盛り込まれている。
マンダラウィ議長代行は27日、法案について「社会の価値構造を守り、道徳的堕落と同性愛から子供を守るものだ」と話した。
「武装集団の暴力に直面」指摘も
法案が可決されたことについ…